ディレクトリとファイルの管理
ディレクトリとファイルの作成
ディレクトリとファイルの作成方法にはいくつか存在する。
mkdirコマンド
mkdir [オプション] [ディレクトリ名...]
オプション |
説明 |
---|---|
-m[アクセス権] | 明示的にアクセス権を指定してディレクトリを作成する |
-p | 中間ディレクトリを同時に作成する |
mkdirコマンドはディレクトリの作成を行う。
引数に複数のディレクトリ名を指定することで、一度に複数のディレクトリを作成することも可能。
touchコマンド
touch [オプション] [ファイル名...]
オプション |
説明 |
---|---|
-t [タイムスタンプ] | [[CC]YY]MMDDhhmm[.ss]形式のタイムスタンプ似変更する。
CC:西暦の上2桁、YY:西暦の下2桁、MM:月、DD:日、hh:時、mm:分、ss:秒 |
-a | アクセス日時のみ変更する |
-m | 更新日時のみ変更する |
touchコマンドの引数に既存のファイル名を指定すると、そのファイルのアクセス時刻と修正時刻をtouchコマンドの実行時刻に変更。
ファイルやディレクトリの移動
ディレクトリとファイルを移動させるためのコマンドがある。
mvコマンド
mv [オプション] [移動元ディレクトリ...] [移動先ディレクトリ]
mv [オプション] [移動元ファイル名...] [移動先ディレクトリ]
mvコマンドの最後に引数に指定されたディレクトリに移動元のファイルもしくはディレクトリが同じ名前で移動する。
cpコマンド
cp [オプション] [元ファイル名] [先ファイル名]
cp [オプション] [元ファイル名] [先ディレクトリ]
オプション | 説明 |
---|---|
-i | コピー先に同じファイル名が存在する場合は上書きするか確認する |
-f | コピー先に同じファイル名が存在しても、強制的に上書きする |
-p | コピー元の所有者、タイムスタンプ、アクセス権などの情報を保持したままコピーする |
-R, -r | コピー元にディレクトリを指定した場合、再帰的にディレクトリをコピーする |
ファイルやディレクトリをコピーする時に使用する。
また、複数のファイルを同時にコピーすることも可能。
ディレクトリやファイルの削除
ディレクトリやファイルの削除を実行するコマンドがある。
GUIと異なりオプションなしで実行すると削除確認なしで削除されてしまうため、実行には十分注意が必要になる。
rmコマンド
rm [オプション] [ファイル名...]
rm [オプション] [ディレクトリ...]
オプション | 説明 |
---|---|
-i | ファイル削除する前に確認する |
-f | ユーザへの確認なしに削除する |
-R, -r | 指定されたディレクトリ内にファイル、ディレクトリが存在していても全て削除する |
ファイルタイプの判定
表示されている物が何者なのか判定するためのコマンド。
ファイルやディレクトリ、写真など色々なものがある。
fileコマンド
file [オプション] [ファイル名orディレクトリ]
オプション | 説明 |
---|---|
-i | MIMEタイプで表示 |
fileコマンドはファイルタイプを判定する。
まとめ
ファイルとディレクトリの管理には確認なしで実行するものもあるため、注意深く実行する必要があります。
特に削除に関してはオプション-iを付けて実行するクセを身につけておくと不注意で削除してしまうということを避けれます。